アンゼルムキーファー
 
発表会の振付やら指導で心身ともに忙殺される昨今、日帰りで京都へ。心に栄養を得るために二条城へ直行、終了間近のアンゼルム・キーファー展をようやっと観る。そこで遭遇したのは万物の生成のうねり。大地に向けた顔と天に向けた顔の両方があった、知性という毒と理性的魂を有する愛もあった。重要文化財としての建築そのものがすでに幽玄の雰囲気を醸しつつ、それぞれに開け放たれた空間を何度もあっち行きこっち彷徨い、まるで自分が庭園に放置されたドレスの中から魂として抜け出し、時空を超えた存在になった錯覚さえ覚えてしまう(勝手にカラダが踊り出しそうで困りましたよ、笑)。このあと、京都国立近代美術館で開催されている「若きポーランド」展にも足を運ぶ。
2025年6月18日水曜日