いざ、フランスへ
 
6月12日水曜日
Herbertがアルザス方面へ車を走らせる。途中Lucelleに寄る。中世そのままの風情を残すヴィレッジ。カトリックの偶像の一角は、元々ケルト人が自然崇拝としてここで湧き出る水を大切にしながら生活していたらしい。カトリック宗派はその信仰を上手く聖水と呼び意識をすり替えることで村人をカトリック信仰に取り込んでいったようだ。プロテスタントは偶像を排除するがカトリックは正反対、ある意味ショー的ともいえる。この後、フェッレット城へ。12C初頭に建てられた城の廃墟だ。敵の侵入に備えて建てられた防塞を4つ経て、最上空から眺める景色は圧巻で、アルザス全域も一望できる。城の領主はかつて村人が結婚する際には、その女と一夜をともにする権利を持っていたらしいがその後、夫との間に設けた子ども、その孫と守っていくことも義務としていたらしい。領主に人徳があれば、上手く廻るシステム。でも、そうでなければ。。大体において権力を握った人間はそれを悪用して、民から非難を受け没落してしまうってわけか。因みにこの村は現在、モナコ領になったらしく、ノーブルな意識に住民もご満悦とのこと。このあと、坂を下ったレストランで鯉料理を堪能!まるで、フランス版フィッシュ&チップス。ちなみに鯉のアラではなく身はたっぷり♪
2019年7月16日火曜日