古賀亜希子展「セルビアのおとぎ話」
 
この世には理屈を通り超えて良いと思わせるものがある。もの、というかヒト。ミランは受け入れ与える人だった、僕の知る限り。でも、今日、ステップスギャラリーの古賀亜希子さんの個展に足を運び、映画をみてそのことを確信した。なんだろう、来るものを拒まず、自然と受け入れ、自分の世界に引き込み土産に彼のエネルギーの一部をお裾分けしてくれる、感じ。 古賀さんの曇りのないフィルターを通してそれが伝わる。かつてユーゴスラヴィアという国があった。激動を経て今在るセルビア。国境も、時代も超えて、それぞれの立場が懸命にせめぎ合い、生きる。ミランも懸命に絵を描き続た生涯。20分間の映像のなか、無心に絵を描くミランの姿をパシャリ。その写真を後で見て驚いた。彼自身が絵画と化していたことに。選曲も素敵だったし、時折挿入される写真も良くって、ギリギリ最終日になんとか行けて良かった♪
2022年6月26日日曜日